配属が決まった

本部勤務。

北へ参ります。

祖母の生まれた県へ、還ります。


それが私の使命かもしれないから。

去年の夏に、あの町の祭りで出会った
自分のルーツに運命を感じ、
そんな一言で言うにはあまりにも
簡単すぎるかもしれないけれども
魂の還る日の出来事だけに
祖母がいるような気がしてならなかった


もうすこし、北へ。

いつか彼女の生まれた町へ行こうと
ひそやかな計画を立てて


大事な人の傍にいられないのは
どうしようもなく切ないけれども

すべてうまくいくことなんて
きっと限られているから

来年の春には　あの場所で会えるように
今は信じていることしかできない。

逢いたい時にすぐあえないのは
とてもかなしいことだけど
日本中、それほど広くないから
時間をかければ会えないこともないよ。